百貨店の化粧品売り場って独特だし、そこで働く美容部員もツンケンした印象がありますよね。
お客を選ぶって本当かな?実際どうなの?
このページでは、元美容部員の私がBAは客を選んでいるのか、なぜ選んでいるのかなど内部事情も含め暴露したいと思います。
結論から言えば【選んでいるのは事実。それには理由がある】という感じです^^;
「BAさんにあしらわれた」「美容部員に対して良い印象がない」という人は、この記事を読めば納得してもらえると思いますよ。
美容部員が話しかけない理由
「カウンターに言っても話しかけられなかった=客を選んでいる」と思っているなら、ちょっと待って。
美容部員がすぐ話しかけない理由も様々です。
ここでは、美容部員がすぐに話しかけない理由を紹介しますね。
様子を見ている
いらっしゃいませと言われた後、次の一言がない場合「様子を見ている」可能性が高いです。
私もいらっしゃいませと言った後は、グイグイ行き過ぎないように様子を見計らってしましたよ。
雑誌で見た口紅やアイシャドウ、どんな色があるのか金額を見たいだけなのに「何かお探しですか?」なんて話しかけたら気まずい人もいます。
声をかけないのは、あなたの動向を伺っているのかも。
もっと商品説明や色味の説明をしてほしい場合は、美容部員をチラリと見てみてください。
「何か聞きたいんだな」と察知して、声をかけてくれるはずですよ。
聞かれたら答えようと思っている
「様子を見ている」と似ているのですが、聞かれたら答えようと思ってる美容部員もいます。
もしかしたら大型百貨店は、このパターンが多いかもしれません。
都会の中心にある百貨店などお客が多い場合は、要領よく接客しないと、手が回りません。
一度接客に入ってしまうと、途中で抜け出すのは失礼になりますからね。
そのため、話しかけられたら応対するというスタンスを取っている所も多いかもしれませんね。
無視しているわけではないので、相談事があるなら遠慮なく声をかけてくださいね。
やる気がない・選んでいる
化粧品を見ているのに「いらっしゃいませ」もない、視線を感じても接客に来ないのであればやる気がない・客を選んでいる可能性が高いです。
失礼な態度ですね。
最初の「いらっしゃいませ」もない場合は、正直やる気のないBAだと思います。
そんなことをしていたら先輩に怒られそうなものですが…それもないなら、そのカウンター自体やる気がないので避けた方がいいかも^^;
またチラチラ視線を送っているのに、話かけてこないのは客を選んでいる可能性がありますね。
普通なら客を選ぶという行為は許せませんが、BA側にも事情がある場合があります。
美容部員がついつい選んでしまうお客さんの特徴は次の章で詳しく紹介しますね。
美容部員がお客を選ぶ理由
いらっしゃいませの声掛けもなく、視線を感じているのに話しかけてこない理由は「やる気がない」「客を選んでいる」から。
では、どんな客だと美容部員にスルーされてしまうのでしょうか。
ただ見ているだけの客
百貨店にはいろいろなお客さんがやってきます。
その中には「興味はない、ただ見ている」という方もいらっしゃるんですよね。
- 商品は見ているけど立ち止まらない
- 遠目から見ているだけ
- 商品に触れない
例えば商品は見ているけど、立ち止まらずスーッとカウンターの前を通っていく人。
この場合「ちょっと見ているだけだろうな~」と思って、声はかけません。
いらっしゃいませは言うけど、二言目はないかな。
また、商品に触れずに見ている人も「ただ見ている人」という分類に入るかも。
興味がある人はテスターを触ったり、カタログを読んだりするので、ただじーっと見ているだけの人は話しかけられない可能性が高いです。
バリアがすごい客
中には「話しかけないでよ」「買わないからね」というオーラを、まとっている人もいます。
商品を見ているから話しかけたのに、無視されたり怒っている雰囲気を感じると美容部員もそれ以上踏み込もうとはしません。
顔が険しい人は、声をかけずらいですね…
何度も通っていると顔を覚えるので、一度無視されたり反応が悪かった人は、声をかけないこともあります。
サンプル目的の客
サンプルばかり欲しがる人は、ひそかにブラックリストに入ってます。
そのため何度もサンプルばかり貰おうとすると、最初から声をかけてくれない可能性がありますよ。
サンプル魔とそうでない人は、雰囲気で分かるのですが、下記のような人は警戒されてしまいます。
- BAから話しかけられたらすぐにサンプルを要求
- 色々な商品のサンプルを要求
- 色々なブランドをまわっている人
例えば口紅を見ている人に声を掛けたら、いきなり「○○のサンプルってあります?」と声をかけられたこともあります。
口紅見てたのにスキンケアのサンプル?
そういう人に限ってカウンセリングをしてからお渡ししますと言ったら、怒って帰っちゃうんですよね。
また「美白の化粧水と美容液、エイジングの美容液とクリーム、あと~」みたいな感じで数種類のサンプルを求めると嫌がられます。
百貨店のカウンターは別ブランド同士も繋がっているので、サンプル魔は共有されます。
「あの人サンプルばっかりもらうから要注意」と通達されるので、強引にサンプルは貰わないようにしましょうね。
どうしてサンプル魔は嫌われるの?
- サンプルはタダじゃない
- 転売されたくない
- 皮膚トラブルがあっても責任が取れない
お客さんに配られるサンプルは無料ですが、経費が掛かっているし、カウンターごとに支給される数が限られています。
そのため、本当に必要な方に配りたいというのが本音。
また悪い人がサンプルをまとめてメルカリやオークションで売るので、一度に沢山お渡しできません。
そしてもし、皮膚トラブルがあった時にカウンセリングもせずに渡していたら、問題になる場合があるんですよね。
クレームが起きた時、渡したBAの責任になります。
サンプル魔とは関わりたくないBAの気持ち、分かって貰えたと思います^^;
一度サンプル魔かも…と思われると、次回からの接客が冷たくなる可能性もあるので、
- カウンセリングを受けてからサンプルをもらう
- サンプルがないと言われても態度を変えない
- 大量のサンプルを要求しない
を徹底してみてくださいね。
年齢や雰囲気があっていない客
年齢や雰囲気があっていないと、声を掛けられないことが多いです。
例えば、対象年齢が高めの高級ブランドに高校生が来ても話かけないし、もしかしたら相手にされないかもしれません。
見てるだけだろうなと思っちゃいますよね。
逆にギャルが行くような濃い目のメイクアップブランドに、70代の女性が行っても話しかけられないですよね。
やはり美容部員も売り上げを上げないといけないし、タッチアップもサンプルもできれば買ってくれそうな人にしてあげたいもの。
もしあなたが全く相手にされない、声をかけてもらえないのは、ブランドイメージに合っていないのかもしれません。
イメージが違うから話しかけないのは失礼なのですが、そういう人は冷やかしだけの場合が多く、苦い経験が来ているんです。
ブランドイメージとは違うけど、使ってみたいんだ!というのであれば、使ってみたい商品や肌の事を真剣に相談してみてください。
そうすれば、答えてくれるはずですよ。
メイクしたいだけの客
メイクをしたいだけ・してもらいたいだけの客も美容部員から敬遠されます。
何度も書いている通り、美容部員は目立った行動をしていると顔を覚えているので、次回から相手にされないことが多いです。
メイクしたいだけの客というのは、カウンターの鏡を占領して、テスターだけでメイクをしていく人のこと。
仕事帰りにメイク直しをする人が本当にいます!
テスターは自分に合うか試せるものなので、肌に付けても良いのですが、明らかにメイクしたいだけだろ…という人は見て分かります。
また、そのメイクを美容部員にさせようとする人もいるんですよね。
買わずにメイクしてもらいたい…という態度は、すぐに分かるので、注意してくださいね。
美容部員が好きな客
美容部員と仲良くしたいのに、相手にされなくてショック…という人もいるのではないでしょうか。
上記で紹介したような行動をとると、距離を置かれてしまいますが、仲良くなる方法もあります。
ここでは美容部員が好きな客の特徴も紹介します。
少額でも買ってくれる
やっぱり「買ってくれる人」を大切にします。
いやらしい話ですが、売り上げ目標がありますし、買ってくれる人がいいお客さんなのは間違いないです。
月に何十万買ってくれる人ももちろん大切ですが、少額でも買いに来てくれるお客さんも大切です。
口紅1本、マスカラ1本でも購入してくれるとありがたいです。
タッチアップをすると1時間~1時間半は接客することになりますよね。
それで売り上げが0円だと、先輩や上司からも色々と言われるし、辛いものがあるのも事実。
時間をかけた分の成果を感じさせてくれる人は、接客も丁寧になります。
イベントに来てくれる
いつも高額買ってくれなくても、イベントに参加してくれるお客さんは美容部員にとって貴重です。
例えば「マッサージイベント」「メイクアップイベント」など、ブランドやカウンターによってさまざまなイベントが行われますよね。
集客が大変なので、時間を使ってイベントに参加してくれると、とれも嬉しい!
特に遠方からメイクアップアーティストが来る、マッサージの先生が来るなど、ゲストが来るイベントは大変。
せっかく来てもらうのに顧客を呼べなかったとなると、カウンターの評価が下がってしまうため、みんな必死なんです^^;
もし美容部員さんと仲良くなりたい、もっと色々相談してみたいという人は、イベントに参加してみてくださいね。
グッと距離が縮まるはずですよ。
指名してくれる
やはり指名されることは、美容部員にとってかなり嬉しいことです。
誰から買っても一緒なんですが「○○さん(担当)いる?」なんて声をかけてもらえば、カウンター内でも評価があがるし、接客に熱も入ります。
担当になれれば、その人の売り上げは自分のものになるし、売り上げに厳しいカウンターだと喜ばれますよ。
あまり長居しない
カウンターに長居しないお客さんも、良い印象を持たれます。
というのも、世間話をしにカウンターに来るという人もよくいるんですよね。
いやらしい話ですが、商品も買わずに話だけで来られると困ってしまいます。
美容部員からは「買わないなら帰ってくださいね」なんて口が裂けても言えません
買わないのに、自分のスキンケアの知識やメイクの知識をひけらかす人もいます。
正直美容の知識を持っていることをアピールされても困ってしまうので、、次回から敬遠される可能性が高いですね。
商品を購入したら、すぐにカウンターを立ち去るスマートな人が好かれますよ。
BAが苦手で化粧品が買えない時の対処法
美容部員の態度が怖くて、カウンター恐怖症になったという人もいるかもしれません。
諦めるのはちょっと待って。
ここでは、気持ちよくブランドで買い物する方法を紹介します。
他の百貨店に行く
カウンターの美容部員の態度が嫌だった場合、違う百貨店の同ブランドに行って見てください。
同じブランドでも百貨店・上司によって全く違う対応になる場合があります。
例えば大阪の阪急百貨店が嫌だったなら、阪神・梅田大丸・阿倍野・心斎橋に行けば美容部員も変わります。
大阪で言うと阪急が最大の百貨店になるので、売り上げ競争が激しいんですよね。
そのため、買わない人への態度があからさまだったりします。
少し暇そうだな~というカウンターに行った方が、一人一人のお客さんに時間をかけてくれるし、話も聞いてもらえますよ。
友達や親と一緒に行く
そのブランドに合った雰囲気の友達や、常連の人、親と行くと美容部員の態度が変わる場合があります。
前章で書いたように高級ブランドに高校生が行っても、相手にされないかもしれません。
その場合は年相応の親や知り合いと一緒に行けば、しっかりとした接客をしてくれる可能性があります。
買ってくれそうなお客を自分で演じても〇
常連の友達と一緒にいけば既に信用があるので、初めからしっかりとした対応を受けることができますよ。
そしてその後期間をかけずに1人でカウンターに行けば、顔を覚えてもらえるので、今後1人で行っても失礼な態度をされることはありません。
もし行きたい百貨店が決まっていて、ずっと通いたいと思っているなら、相応な人を一緒に連れていってみてくださいね。
美容部員が客を選ぶのは理由がある…と思ってほしい
残念ながら、美容部員がお客を選ぶのは本当です。
けれど、それは美容部員に問題がある場合と、お客さん側の行動が紛らわしい場合があるのも事実。
売り上げが大事なのでサンプル魔や冷やかしには冷たいです。
美容部員をかばうわけではありませんが、自分に紛らわしい態度がなかったか考えてみてください。
その上で美容部員が悪いというのであれば、百貨店を変えたり、誰かを連れていってみてくださいね。
あなたが百貨店で気持ちよく買い物できることを、願っています^^
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