【ブラックフォン】と検索すると「実話」と出てきますが、結論から言えば【ブラックフォン】は実話ではありません。
けれど誘拐犯グラバーは、アメリカ史上最悪の殺人犯『キラークラウン』をモデルに作られたと言われています。

原作は短編小説「ブラックフォン」なので、ややこしいけどね。
今回は、ブラックフォンの誘拐犯グラバーのモデルになったシリアルキラーについてと、劇中気になった疑問について考察します。
映画を見終わった後の疑問を解消したい人は、参考にしてくださいね。
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【ブラックフォン】の基本情報とあらすじ


作品情報
原題 | The Black Phone |
原作 | ジョー・ヒル原作 短編ホラー小説「黒電話」を映画化 |
公開年 | 2022年 |
本編 | 103分 |
年齢制限 | PG12 |
PG12とは…12歳以下の方には保護者等の助言・指導が必要です。
あらすじ
マジシャンだという男に拉致され、地下室のような密室に閉じ込められた少年・フィニー。すると突然、断線している黒電話のベルが鳴り、死者からのメッセージが聞こえてくる。一方、フィニーを捜す妹・グウェンは、兄の失踪に関する不思議な予知夢を見て…。
引用元:U-NEXT公式サイト
【ブラックフォン】は実話?アメリカ史上最悪のキラークラウンとは
ブラックフォンの誘拐犯グラバーのモデルは、アメリカ史上最悪の殺人犯「ジョン・ウェイン・ゲイシー」だと言われています。



パーティなどでピエロに扮することが多かったので「キラークラウン」と呼ばれています。
アメリカを震撼させた事件の内容
まずは簡単に「ジョン・ウェイン・ゲイシー」が起こした事件について説明します。
ゲイシ―は1972年から1978年の6年間の間に、33名の少年や青年を殺害しており、1994年死刑が執行されています。
犯行の理由は自身の「同性愛」を隠すため。
殺された少年や青年は、ゲイシ―の家の床下や川に捨てられ、警察が発見した時には腐敗した遺体からメタンガスが発生していたと言います。



考えるだけで恐ろしい事件です…
小児科病棟でのチャリティイベントなどで、ピエロに扮して子供たちを喜ばせていたゲイシ―。
表の顔と裏の顔のギャップが激しく、当時のアメリカを震撼させました。
ジョン・ウェイン・ゲイシーの幼少期と青年期
ゲイシーは幼少期に父親から蔑まれ、怒鳴られ、革のベルトで何度も殴られるような虐待されていたそうです。
ブラックフォンの劇中でも、父親が妹グウェンを折檻するシーンがあります。これはゲイシ―の幼少期をモデルにしているのかもしれません。
ゲイシ―が子供の頃は虐待に抵抗しませんでしたが、18歳の時に家出します。
その後ビジネスの専門学校を卒業して、靴メーカーし就職したあとは、昇進・結婚・妻の出産と人生は順風満帆。



けれど、1人目の少年を殺して快感を覚えたゲイシ―の犯行はエスカレートしていきます。
ゲイシ―は多重人格を主張していた
ゲイシ―は「私の中には4人のジャックがいる」と多重人格者を主張していました。
ゲイシ―によると、4人のジャックは以下のような役割を果たしていました。
- 人目のジャック…少年を漁る
- 人目のジャック…行為が終わったら逃亡
- 人目のジャック…心優しい警察官
- 人目のジャック…3人目の優しいジャックの時に現れ少年を連れ去る
けれど、ゲイシ―の主張は「詐病」だとされ認められませんでした。
ブラックフォンの劇中でも、グラバーが二重人格?かと思わせる場面がありました。特に、グラバーがベルトをもって待ち構えているシーン。革ジャン姿のグラバーは、お腹がプヨプヨで絶対に俳優も違ったはずです。



結果的にゲイシ―には死刑が執行されますが、それで事件は終わらず…
2011年からは状態が悪く、身元が分からなかった遺体の再調査が進められています。
【ブラックフォン】の考察とネタバレ感想


ここでは「ブラックフォン」のネタバレ感想と、疑問・考察を書いていきます。



気になる疑問も沢山ある映画でしたね。
【ブラックフォン】小説と違うところ
誘拐犯グラバーのモデルは「ジョン・ウェイン・ゲイシー」ですが、物語はジョー・ヒルが書いた【黒電話】という短編小説が原作です。
ここでは、小説と映画で違うところを簡単に紹介します。
電話をかけて来る子供が、原作ではブルースヤマダのみという部分にはびっくり。
私はロビンからかかってきた電話で号泣したので、映画版の方が好きだな~。



主人公とグラバーのやり取りは、原作通りだそうですよ
誘拐された子供は何人?
グラバーに誘拐されたのは5人の子供でした。
- ブルース・ヤマダ(野球少年)
- ビリー・ショーウォルター(新聞配達の少年)
- グリフィン・スタッグ
- ヴァンス・ホッパー(不良少年)
- ロビン・アレラーノ(フィニーの親友)
↑電話がかかってきた順番
ここで疑問だったのは、グリフィンのエピソードが紹介されなかったことです。
「ロビン」「ブルース」「ビリー」「ヴァンス」は、それぞれの思い出やエピソードが紹介されたのに、グリフィンだけ何も流れなかったのは謎ですね。



亡くなり方もグリフィンは宙づりだったし、一番悲惨でした…
しかもグリフィンは「グラバーはゲームをしないと君に勝てない」など、物語の重要なポイントを教えてくれた人物でもあります。
それなのにエピソードがなかったのは何故なのでしょうか^^;
なぜフィニーは殺されなかった?
主人公のフィニーが殺されなかった理由は、4番目に電話をかけてきたグリフィンによって明らかにされています。
電話の内容は、以下です。
- グラバーは寝てない
- 覚悟してる 彼が真実を暴くとね
- ゲームをしないと彼は勝てない
- ”いたずら少年”をプレイしないとグラバーは君を倒せない
- 君を倒せないと次のパートに進めない
- 次のパートは彼の一番のお気に入り



つまりゲームをしていないからフィニーは何もされなかったってこと?
イタズラ少年とはどんなゲームか
「イタズラ少年」という実際のゲームは存在しません。
映画の中の世界でも、ゲーム名を聞いてフィニーがピンと来ていなかったため、グラバーが創作したゲームじゃないかと思います。
(もしくは相当古いゲームかもしれない…)
おそらくグラバーが何かを仕掛けて、それを少年が気づいて行動に移したらゲーム開始になるのではないでしょうか。



わざと扉の鍵を開けてたよね。あれがゲーム開始の合図?
けれどフィニーは一度鍵を開けて外に逃亡しているのに、殺されませんでした。
「外に出る」って相当なイタズラ?かと思うのですが、それでも殺されなかったということは、グラバーの中でのルールがあったんでしょうね。
グラバーも同性愛者だった?
ブラックフォンでは、直接的な同性愛を感じさせる演出はありませんでした。
けれど、フィニーが地下室で寝ていた時「君を見ていたかった」という発言があったし、少年ばかりが狙われたので間違いなく同性愛者だったと思われます。



ここもゲイシ―を彷彿とさせますね。
グラバーも幼少期地下に閉じ込められていた?
おそらくグラバーも幼少期に地下室に閉じ込められ、虐待されていたのではないでしょうか。
そういった描写はなかったのですが、フィニーに対して「1回だけ地下室の電話が鳴ったことがあったよ」と語るシーンがあります。
父親から受けていた虐待を自分が繰り返して、今度は虐待する側として少年たちの反応を反応を見ていたのではないでしょうか。
マックスにバレることを分かっていた?
グラバーは、マックス(実の弟)にバレることを分かっていたみたいですね。
4人目のグリフィンから電話があった時「(グラバーは)覚悟している 彼が真実を暴くとね」と言っているんですが、彼とはマックスの事です。



捕まる覚悟だったのでしょうか。
マックスにバレることを覚悟していたなら、斧で殺す必要はないと思うのですが、グラバーは弟さえも殺してしまいます。
さらに「今までの少年はナイフで殺したが、フィニーは特別に斧でやってやる」というセリフもあるので、グラバーの中でかなり焦りや怒りがあったことが分かります。
フィニーも能力がある?
主人公フィニーも、妹グウェンと同じく特殊能力があったと思われます。
倒れていたビンが動くシーンがあったので、グウェンまではいかずとも何かしらの能力があったのではないでしょうか。



フィニーは能力があったから、黒電話も受ける事ができた…と考えると納得できますね。
グウェンはなぜ能力を持っていた?
フィニーの妹グウェンは予知夢をみる能力をもっていましたが、その力は母親ゆずりでした。
母親が能力者だとしたら、兄のフィニーが能力を持っていても不自然ではありません。
父親はなぜグウェンを折檻していた?
映画の劇中、父親がグウェンを折檻していましたが、その理由は【母親のようになってほしくなかったから】でした。



グウェンがものを落としたら睨んだり、ベルトで叩いたり…最低な父親でしたよね。
実はフィニーとグウェンの母親には予知夢を見る能力があり、それを他人のために使っていました。
次第に母親はストレスを溜め、自殺してしまいます…。(誹謗中傷などあっただろうし、助けを求める人が多すぎてプレッシャーになってしまった)
父親はグウェンが母親のようにならないよう「能力は使うな。使ったら折檻するぞ」と抑えつけていたんですね。



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